2021年12月20日月曜日

クリスマス物語(日曜日のお話の要約)

クリスマス音楽礼拝(2021年12月19日)
マタイ福音書1章18節~23節 ルカ福音書1章26節~38節

 皆さんクリスマスおめでとうございます。

 先程歌った「昔ユダヤの人々は」の歌の中に「神様からのお約束」という言葉が出てきました。「約束」はとても大事な言葉です。

 皆さんも誰かと約束をしたことがあると思います。約束を守ることは私たちに必要なことなのです。でも、約束を守れなかったことはないですか?先生はあります。ここにいる大人の人もあるでしょう。人間はなかなか完璧に約束を守ることはできないのです。

 それには訳があります。神様が最初に人間をお作りになった時のこと、とても綺麗で気持ちの良い公園のような場所におうちを作ってくれました。その時は神様と人間は自由に話しができました。人間の心がまっさらでとても綺麗だったからです。神様は人間にたった一つ守ってほしい約束がある、と言われました。それは「あの木の実だけは食べてはいけない、死んでしまうから。」という約束でした。
 もし人間が「理由はわからないけれど、神様のおっしゃることを信じて食べないでおこう」と思えればよかったのですが、「多分、大丈夫」と思って、神様との約束を破って食べてしまいました。
 すると、あっという間に人間の心は汚れてしまいました。神様が「どうして約束を破ったの」と聞いた時「ごめんなさい」が言えませんでした。「私は悪くない」「あいつが食べろと言ったんだ」と人間同士で喧嘩を始めました。
 神様は「約束を破ったから、あなたたちはもうここにはいられない」とおっしゃいました。こうして人間が神様と離れて暮らすようになりました。すると人間の心の中はもっとわがままで汚くなって、約束を守れない人になってしまったのです。

 でも神様は人間が嫌いになったわけではありませんでした。人間の世界で喧嘩や嘘や戦争が起きることをとても悲しんで、そんな世界を救うため、「尊い方」「救い主」を送るからね、と約束してくださったのです。ただし神様は「いつ頃」とはおっしゃいませんでした。
 人々は神様のお約束を長い長い間待ち続けました。待っている間に、ユダヤの国はローマという大きな国と戦争をして負け、ローマの兵隊たちが偉そうにしていて、ユダヤの人たちは毎日辛い思いをしていました。それでも「尊い方」は来てくれませんでした。

 そんなある日、ナザレという町のマリアさんとのところに天使が現れます。ユダヤの人びとが長い間待っていた方が、赤ちゃんとなってマリアさんのお腹の中に宿った、と天使は言いました。マリアさんはびっくりしましたが、神様のお約束が本当になったのだとわかって、お母さんになる決心をしました。
 同じ頃、大工をしていたヨセフさんは夢を見ました。天使が夢で言いました。「ヨセフよ、あなたが結婚の約束をしているマリアは、もうすぐお母さんになる。あなたはマリアを守って、生まれてくる子のお父さんになりなさい、そしてその子をイエスと名づけなさい。」ヨセフさんも、とても驚きましたが、神様のお約束ならば、とマリアさんと結婚し、イエス様のお父さんになろうと決めました。
 マリアさんもヨセフさんも、神様のお約束が本当になるのだ、素敵だなあ、これでみんな幸せになれるなあ、とドキドキワクワクしたことでしょう。ところがマリアさんとヨセフさんは、パッと幸せにはなれなかったのです。それどころか、ローマの皇帝の命令で、二人は遠いダビデの町・ベツレヘムまで辛い旅をしなければなりませんでした。

 やっとベツレヘムについても宿屋には空いている部屋がありません。
なんとか馬小屋で泊まることができましたが、そこは動物が寝るところです。ドロドロのグチャグチャで、動物のうんちの匂いのする場所なのです。もちろんベッドもなくて、生まれたばかりのイエス様は、馬の餌を入れる入れ物、飼い葉桶の中に寝かせるしかありませんでした。神様からのお約束の「尊い方」がついにお生まれになったというのに、ちゃんとしたお部屋にも泊まれないので、マリアさんもヨセフさんもとても大変で、とても悲しかったと思います。 

 でも、本当は一番大変だったのはイエス様だったと先生は思います。
イエス様は神様の国から来た方です。神様の国というのはきっと綺麗で明るくて暖かで、いい香りがして、天使たちが美しい声で歌っている場所でしょう。
 神様の国から地上に降りてきて、赤ちゃんになって生まれた途端、暗くて寒くてドロドロのグチャグチャの場所から始めなくてはならないのです。でもイエス様は悲しくはありませんでした。マリアさんとヨセフさんが神様のお約束を信じてお父さんとお母さんになってくれたのでとっても嬉しくて、飼い葉桶の中でニコニコ笑っていたことでしょう。
 それは今からだいたい2000年前の出来事でした。

 さて、すくすく成長して大人になったイエス様は、たくさんの人の前でお話をして、「神様はあなた方のことが大好きだよ」と教えられました。「あなたが自分のことをダメな人間だと思っていても、心を込めて神様にお祈りすれば、神様は喜んであなたの心を綺麗にしてくださる」と言われたのです。それを聞いたユダヤの人は「そうか、イエス様こそ神様のお約束の「尊い人」だったのか」と信じ、悪いことをやめました。
 でもケンカの好きな人や、嘘をついてお金儲けをする人達や、わがままな人たちはイエス様が邪魔でした。イエス様のお言葉を信じないばかりか、とうとうイエス様を十字架につけて殺してしまいました。

 もしこれでお話が終わってしまったらすごく悲しいですね。でもイエス様は十字架にかかって亡くなってからから三日目に蘇られました。そして、自分を殺した悪い人々さえも赦してくださったのです。
 蘇ったイエス様は天の国に帰っていかれましたが、神様ですから、私たちに見えないだけで、本当は今でも私たちのすぐそばにいてくださいます。私たちが悲しかったり苦しかったり寂しかったりする時、一緒にいて励まし、慰め、勇気をくださいます。神の御子「尊い方」イエス様はいつも私たちと共にいてくださる。これが神様からの二番目のお約束なのです。そしてこのお約束はこれから先、もうずっとずっと変わることはありません。

 神様の新しいお約束を信じてお祝いすることがクリスマスの一番大切な意味なのです。私たちはこれからも主イエス様と一緒に歩いて参りましょう。



皆様の教会のクリスマス礼拝、いかがだったでしょうか
飯田教会のクリスマス礼拝は
ハンドベルのリーベクワイヤの皆さん
こども聖歌with先生バンド の賛美で
楽しく行うことができました
礼拝の最後は子どもたちが再び壇上に上がり
会衆と向きあって
手話付きで「きよしこの夜」を歌いました
礼拝の後は保育室をお借りして
久しぶりに茶話会を行い
一足早くイエス様の御降誕を賑やかに
お祝いしました



ともや先生ウクレレ演奏&メインボーカルによる
「むかし ユダヤの人々は」

「マリア マリア おめでとう」


リーベクワイヤの演奏

「きよしこの夜」

「きよしこの夜」

茶話会の様子
聖歌隊の子どもたちは山盛りのお菓子に
大はしゃぎでした



イブ礼拝は24日(金)午後7時から

リーベクワイヤの演奏があります

お近くの方は暖かくして

マスク着用の上、どうぞお越しください

(終了後、茶話会はありません)


再びじわりとコロナの感染が広がる気配がありますが

「第6波」などという大変なことにならないよう

心から願っています

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