聖霊降臨祭・聖餐式(赤) (2025年6月8日)
ローマの信徒への手紙8:14 ヨハネ福音書14:16~18
今日は聖霊降臨祭、ペンテコステです。この日は聖霊という名前の神様がイエス様と交代して私たちのところに来てくださったことをお祝いするのです。今日はもう一度イースターまで戻ってみましょう。イースターからペンテコステまでは、ひとつながりの出来事だからです。
イエス様は十字架にかかる前の日、弟子たちと一緒に晩御飯を食べた後「私は明日十字架にかかって死にます」とお話しされました。イエス様は自分が三日後に蘇ることを知っていましたが、弟子たちがショックを受けないよう、こんなふうに言われました。「わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あたながたのところに戻って来る。」
それからこうも言いました。「父が私の名によってお遣わしになる聖霊が、あなた方に全てのことを教え、私が話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」イエス様は復活したら、天国に帰ることが決まっていたのですが、その代わりイエス様と同じ力を持った聖霊という神様が来て、弟子たちを見守り、助けてくださると約束されたのです。
ところが、イエス様が一生懸命お話ししているのに、弟子たちは全然意味が分かりません。「死んでも三日目に蘇る」とか「聖霊」とか、なんのことだ?と思っていたのです。ですからイエス様が逮捕されて嘘の罪で本当に十字架にかかったときには、自分達も死刑になるかもしれない、と怖くなって隠れてしまいます。でも三日目にイエス様が蘇って帰ってきてくださったので、弟子たちは「これが復活ということか!」とやっとわかりました。ここまでがイースターのお話ですね。
復活から40日経った時、イエス様はついに天国に帰ることになります。イエス様はみんなの見ている前でゆっくりと天に昇って行かれました。弟子たちはイエス様が雲に隠れて見えなくなっても、いつまでも天を見つめていました。
聖霊様はいつ来てくださるのか分かりません。でも仲間と励ましあいながら毎日一緒に集まってお祈りをしました。するとイエス様が天に帰られてから10日が過ぎて、ついにその時が来たのです。聖書にはこう書いてあります。「一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」この方こそ、聖霊という神様だったのです。
降ってきた聖霊様はそこにいた一人一人の心の中にすうっと入ってくださいました。すると弟子たちは今まで「イエス様のお話は難しいなあ」と思っていたのに、意味がわかるようになってきたのです。
聖霊様は目には見えないけれど、自分達が勇気を持って生きるためにそばにいてくださるのだとわかりました。弟子たちはイエス様と一緒にいた時と同じくらい元気が出て来ました。自分もイエス様がしたように誰かを助けることができるぞ、と思いました。そして弟子たちは誰から命令されなくても、この神様のことをたくさんお人に伝えたい、と言う気持ちがどんどん湧いて来たのです。それを聞いた人も仲間になって、仲間がどんどん増えて一番初めの教会ができたのでした。
今日はリーベクワイヤの皆さん、ルーテルキッズバンドの皆さんが特別賛美をしてくださいました。リーベの皆さんが時々「讃美歌」以外の美しい曲を演奏してくださるように、キッズバンドもメンバーや先生の希望で、讃美歌ではない曲を練習することがあります。さっきの「プレゼント」はメンバーが選んだ曲です。
最初にこの歌詞を読んだ時「イエス様のメッセージと似たところがあるなあ」と思いました。繰り返し出てくる「ひとりぼっちにさせないから」という言葉は、なんだかイエス様が語りかけてくださるようにも思えたのです。それでペンテコステの日にキッズバンドのみんなでやってみようと考えました。
私たちは一人一人顔が違うように性格も違います。明るく積極的な人もいれば、みんなとワイワイやるのが苦手な人もいます。なんでもパパッとやる人もいればじっくり考えて行動する人もいますが、どんな人でも失敗することはあります。一生懸命やってるのに、周りから「ああしろ、こうしろ」と言われると「何にも知らないくせに」と腹が立つこともあります。自分だけが悪いみたいに言われると、しんどくなって、何もかも嫌だ、と叫びたくなることもあるかもしれません。
でも、イエス様は「あなたのことが大好きだから、誰もわかってくれないと言わないでほしい」と、聖霊なる神様を送ってくださったのです。
寂しい時、辛い時、いつでもどこでも、泣きながらでもいいから祈れば、味方になってくれる力強い神様がそばにいることがわかります。もし「何にも感じない」と思うなら、教会に来て祈ってみてください。礼拝堂で静かに祈る時が一番わかりやすいと思うのです。
神様のお告げとかがはっきり聞こえるわけではないけれど、じんわり心が温かくなって、悪い方に悪い方に考えるのが止められるのがわかるはずです。私がちゃんと鍵を開けますから、どうぞ来てください。もちろん、何かがうまくいって神様にお礼を言いたい時も大歓迎です。
最後にもう一つだけ。聖書にはこう書いてあります。「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。」これは、教会で讃美歌を歌ったり、聖書のお話を聞いたりするのが好きな人は、誰でも神様の子どもです、という意味です。
今日、私たちは自分では気づかなくても、聖霊様に呼ばれてここに来たのです。だからここにいるみんなは神様に愛されている子どもだと信じましょう。そして神様が与えてくださったこの礼拝堂をこれからも大切にして礼拝し、自信を持って、歌って、演奏して、そして何より神様に感謝のお祈りを捧げながら共に過ごしていきましょう。
本日は聖霊降臨祭、ペンテコステでした
リノベーションの終わった礼拝堂で
ハンドベルのリーベクワイヤさんと、ルーテルキッズバンドが
特別賛美の奉仕をしました
元々響の良い会堂なのですが
補強のため鉄骨(?)を入れたので
さらに響きが強くなったように感じます
耳の良い方はちょっと気になるかもしれませんね
馴染んでいければと思います
今回リーベクワイヤさんの写真を撮り忘れ(><)
申し訳ありません
キッズバンドはご家族の方に写真を送っていただきました
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手話を交えて「十字架我が力」を賛美 「グローリハレルヤ!」 |
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古いわりに写真写りの良い会堂だったのですが 壁も天井も張り替えてもらってピカピカです 白さが眩しいです |
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礼拝を終えて皆で食卓を囲みます 「別室」は無いので、会堂の椅子を並び替えて 長机を置きます これからも無理のない範囲で愛餐を楽しんで いけますように |
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