2020年12月21日月曜日

イエス様のお誕生(日曜日のお話の要約)

 待降節第三主日礼拝(2020年12月20日)
イザヤ書9章1節 テトス2章11節 ルカ福音書2章8~20節


 いきなりですが、クイズです。クリスマスとはなんの日でしょうか?イエス様の誕生日?近いけど違います。答えは「イエス様のお誕生を喜んで、みんなで礼拝する日」です。
 聖書には、イエス様が2000年くらい前にお生まれになったことや、どこでどんな風にお生まれになったかがちゃんと書いてあります。ところが何月何日に生まれたとは書いていないのです。イエス様のお誕生日がわからないとお誕生祝いができないので、昔の偉い人たちが話し合って「この日にしよう」と決めました。それが12月25日なのです。
 教会ではみんなが集まりやすいように、クリスマスのちょっと前の日曜日にクリスマス礼拝をするようになりました。「クリスマス」とは「キリストの礼拝」という意味なのです。


 ルーテル幼稚園では毎年クリスマス会で、聖書を基にした生誕劇をします。先ほど読んだ「ルカによる福音書」には、マリアさん、ヨセフさん、羊飼い、天使が出てきました。でも東の国の博士や導く星は出てきません。この人たちは「マタイによる福音書」の2章に出てきます。
 劇には3人も出たのに、聖書には出てこない人がいます。それは「宿屋さん」です。聖書には「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」とだけ書いてあります。それで劇では、泊まる部屋のないマリアさんたちをかわいそうに思った3人目の宿屋さんが「馬小屋ならば空いてます」と言って案内したのだろう、と想像して、お話を作ったのです。
 この時、ローマの皇帝の命令でたくさんの人々が税金を払うためにそれぞれ先祖の街に旅をしました。ヨセフさんの先祖の街、ベツレヘムはとても昔からある町なので、たくさんの人が戻ってきて宿屋に泊まりました。お腹の大きいマリアさんは急いで旅をすることができなかったので、町に着いた時にはどこの宿屋もいっぱいだったのでしょう。
 やっと馬小屋に泊まれたけれど、そこは綺麗なところではありませんでした。馬小屋というのは馬やロバの寝るところです。だから馬やロバの食べ残しやウンチの匂いがします。


 神様はなんでもできる方ですから、神様の御子イエス様のために立派なベッドを用意するのは簡単でした。それなのに、わざわざ汚い馬小屋で生まれ、馬の餌を入れる箱、飼い葉桶の中に寝かされたのです。それには大切な訳がありました。
 イエス様はこの時はまだ赤ちゃんですが、大人になったら「救い主」、元々の言葉で言うと「キリスト」と呼ばれる人になることが決まっていました。救い主というのは、貧しい人や困っている人や仲間外れになっている人を助けるのです。普通の人は行きたくない危険なところや汚いところでも、自分から助けに行くのです。
 でも、ちょっと難しいお話なのですが、人間が泣いたり悲しんだりするとき、心の中はいつも綺麗なわけではありません。例えば、仲良しの兄弟でも、どっちかが余計に褒められたりすると、やきもちを焼いて泣いたりたりします。わがままだと思ってもどうにも止まらないのです。お友達と喧嘩をしたとき、自分も悪いのに素直に謝れないこともあります。
 小さい時は割と素直に「ごめんね」と言えるのですが、小学生、中学生、高校生と、大きくなると「ごめんね」ということがどんどん難しくなります。喧嘩した友達を許せなくて仲直りできなかったり、失敗しても「ごめんなさい」と言えなくて言い訳ばかりしたり、何かうまく行かないと全部周りの人が悪い、と怒ったりします。
 大人になると、そんなことがどんどん増えるのです。頭では自分も悪いことや、人を憎んでも何にもならないこともわかっているのです。そんな自分の心の中は誰にも見せられないくらいドロドロぐちゃぐちゃで汚いなあ、私はひとりぼっちだなあ、と思ったりするのです。そんな気持ちのことを大人の人は「孤独」と呼びます。
 ところが、そんな人のそばにもイエス様は来てくださるのです。ドロドロでぐちゃぐちゃで悲しくて寂しい心を持った人のそばに、全然嫌がらずに来て、「私はあなたの友達だ」と言ってくださいます。そして「私はあなたの友達だから、あなたの心の中を綺麗にお掃除する手伝いをしてあげよう」と言ってくださるのです。
 では、なぜイエス様はどろどろのぐちゃぐちゃのところに平気で来ることができるのでしょう。イエス様は馬小屋で生まれたからです。泣いている人がいたら、どんなところでも気にせず行けるように、最初からぐちゃぐちゃどろどろのところでお生まれになったのです。


 私たちは、でこぼこした道を歩かなければならない時、悲しい時、悪い誘惑を受ける時が必ずあります。そんな時は遠慮しないでイエス様にお祈りして、一緒にいていただきましょう。この教会はいつまでもみんなのものですから、お祈りの仕方を忘れたらいつでもきてくださいイエス様と一緒に待っています。みんなのためにイエス様が馬小屋でお生まれになったことを、どうぞ忘れないでいてください。


クリスマス礼拝の中で、こども聖歌隊とリーベクワイヤの皆さんに特別賛美をしていただきました。
今回は保護者の方から了承いただき、修正なしで写真を掲載します。
一番小さいメンバーは年少クラスです。
子どもたち、記念写真の時、ちょっとだけマスクを外しましたが、賛美の時はフェイスシールド で、それ以外はマスクを着用していました。
大変な状況の中、愚痴を言わずに着用してくれていることに感謝です。
早く自由に歌えるようになりますように、祈りを重ね、感染防止に務めてまいります。


こども聖歌隊は前回よりメンバーが二人増え
10人で賛美しました

シンバル:りか先生
キーボード:はるか先生
ベース:なみえ先生
ルーテル幼稚園の先生方ありがとうございました
ドラムスは牧師夫人の優子さん





リーベクワイヤの皆さん
今回もありがとうございました


礼拝堂にはエアコンがないので
レトロな石油ストーブが設置されています
後ろには扇風機〜〜(^^;)
楽屋裏丸見えで
ちょっとカッコ悪い写真かな?
でも皆さんの演奏は素敵です


保護者の熊谷様よりいただきました
手話賛美「きよしこの夜」の
「眠りたもう」のところです
フェイスシールド越しにも
子どもたちの真剣で優しい表情が伝わります


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