2020年11月16日月曜日

タラントの話(日曜日のお話の要約)

 2020年感謝礼拝
(聖霊降臨後第24主日礼拝(2020年11月15日))
マタイによる福音書 25:14-30

 皆さん、おはようございます。いつもの年なら今日は児童祝福感謝礼拝で、たくさんの子ども達が教会に来る日です。この幼稚園に通っている子ども達、卒園したお兄さんやお姉さんが保護者の皆さんや幼稚園の先生方と一緒に神様を礼拝し、祝福を受け、感謝の時を過ごすはずでした。

 ところが、今年の2月頃から目には見えない小さな新型コロナウィルスが世界中に広まってしまったのです。飯田では今までは、わずかの人しか、かかっていませんが、教会の「感謝礼拝」は毎年とても密になります。コロナを防ぐ一番簡単な方法は、全部やめてしまうことです。でも、やめるのは嫌だ、大人も子どももいっしょに神様に感謝する礼拝をどうしてもしたい、そう思って、何か良い方法はないか話し合いました。

 そこで考えたのは「どんな人でも来てください」というのはやめて、一緒にお祝いしてくれそうな人に呼びかける、という方法でした。聖書には、イエス様がお弟子さんを集められたとき、ご自分から一人一人に呼びかけられた、と書いてあるので、それをお手本にしたのです。


 さて、さっき読んでもらった聖書にタラントンというお金の数え方が出て来ます。日本のお金にすると、1タラントンは、4000万円から6000万円だろう、と言われています。

 タラントンという言葉は、実はみんなの知っている言葉で「タレント」言う言葉と同じです。テレビに出ている人のことをタレントさんと言ったりしますが、もともとは才能や能力を意味する言葉です。

 イエス様の例え話の中で、ご主人様から5タラントン預かった人は、それを使って商売をして、もう5タラントンをもうけたと書いてあります。2タラントン預かった人は、もう2タラントンもうけたと書かれています。

 ところが1タラントの人は、ご主人様が厳しい方だと思い込んで、もし自分がこのお金を使って商売をして失敗して全部お金を無くしたら、厳しく叱られる、だから使わないで隠しておこうと思ったのです。

 これは例え話なので、イエス様はここに出てくるお金を何かに例えています。わかるでしょうか。先生はこのタラントンは「神様からいただいた御言葉」だと思っています。

 みんなも幼稚園や土曜学校で聖書の言葉を覚えますね。たくさん覚えられる人もいれば、ちょっとしか覚えられない人もいます。でも、大切なのは、その御言葉をどう使うかです。自分がピンチになったり嫌な気持ちになったりしたとき、御言葉を思い出せるかどうかです。

 例えば、今年の幼稚園の一年間の御言葉は「喜びと平和とであなたがたを満たす。ローマの信徒への手紙15章13節」です。悲しいことがあったり、誰かとケンカしてイライラしたりするときも、神様はあなたに喜びと平和をあげよう、と言ってくださっているので、「神様、喜びと平和をください」とお祈りするだけでいいのです。神様はみんなを導いてくださいます。

 教会や幼稚園で教えてもらった御言葉や賛美歌を、忘れてしまったらもったいないのです。たくさん覚えて、ピンチの時に思い出してお祈りするなら、どんなに困ったときも悲しいときも、神様の助けがもらえて、みんなは強くなれるのです。

 みんなは今日、「フットプリンツ」という曲を歌い演奏し、辛い時もイエス様がいっしょに歩いてくださることを覚えました。「さあ、賛美しよう」を歌って、賛美するのは楽しいとわかりました。うまく出来た人も「もっと練習すればよかった」と思った人もいたでしょう。でも確かなのは、今回チャレンジし、歌の歌詞の中に込められた御言葉を覚えたということです。そしてそれを神様が喜んでおられるということです。

 みんなは今日、タラントを上手に使うコツの最初の一歩を神様から頂いたのです。いただいたタラントをもっと増やしていくか、もうやめた、と言って、穴を掘って埋めてしまうかは、自分次第なのです。


 ルーテル飯田教会、ルーテル飯田幼稚園がこの地に誕生して、110年以上の歴史があります。長い長い間に、戦争や大火事や、大変なことがいくつもありました。そして今はコロナ禍と言われる厳しい状況の中にあります。それでも、今日集まってくださった皆さんと共に神様に感謝を覚える時ができたのは、奇跡だと思っています。

 この先、コロナに影響された私たちの社会がどうなるか、誰にも分かりませんが、神様はどんなときも私たちにタラントを与え続けてくださいます。それを無駄にしないで、自分の希望にし、そして誰かの希望になるように、いっしょに増やしていく努力をしていきたいと思います。

 この教会と幼稚園は、みんなが、神様と共に歩むことを喜びとし、一人一人に与えられたタレントを十分に生かして毎日が過ごせるように、共に考え、お祈りしています。今日、こうして集ったお一人お一人に、豊かな祝福がありますように。





礼拝の中で、長年飯田教会を拠点に活動しておられるハンドベルチーム「リーベクワイヤ」と、今回新設された「こども聖歌隊」の特別賛美が行われました


まず子どもたちの写真をみてください!

慣れないフェイスシールドを付けながら頑張りました。

都合で、生き生きした表情をお見せできないのが残念です。


こども聖歌隊デビュー賛美
元気にフィニッシュ!
次回は保護者の方から許可を得て
表情もお伝えできたらと思います

こちらは「リーベクワイヤ」の皆さん
今回「こども聖歌隊」と母娘共演を
果たした方もおられました




私の人生で一番辛い時
砂の上に残されていた一人分の足跡は
私を背負って歩いてくださった
主のものだった
有名な「フットプリンツ」を
手話付きで賛美している様子です


2曲目は「さあ賛美しよう」
ノリノリ(死語?)( ^ω^ )
キーボードははるか先生
ドラムスはゆうこ先生

ベースはなみえ先生
一緒に歌ってくれているのはくにえ先生
ギターは牧師の朝比奈先生です




最後は飯田教会婦人会から
また歌ってね、の感謝の思いを込めて
子どもたちにプレゼント

保護者の熊谷様
写真提供、本当にありがとうございます

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