列王記上19:11-12 ローマ10:9-11 マタイ福音書14:22-33
本日の「イエス様が湖の上を歩く箇所」は、先週の五千人の給食の続きです。食事の後、イエス様は民衆を解散させ、弟子たちには舟で向こう岸に行くよう強くお命じになります。その後でお一人で祈るために山に登られるのです。
同じ出来事を記録しているマルコ福音書によれば、実は弟子たちは五千人の給食の前、かなり厳しい伝道の働きを終えたところでした。イエス様も弟子たちを休ませてあげるつもりが、思いがけなく五千人が押し寄せてきた、という流れになっています。それならば弟子たちはこの時かなり疲れていたことでしょう。本当は休みたいと思いながら無理をして嫌々やっているので、案の定トラブルが発生するのです。
漕ぎ出した舟は強い風によって湖の真ん中に吹き寄せられました。この湖は諏訪湖の約4倍くらいの大きさで、山に囲まれているので、四方から風が吹き下ろします。舟は木の葉のようにくるくる回ります。漁師出身の弟子たちはこれが非常にまずい状況であることはすぐにわかりました。
「イエス様が舟に乗りなさいと言われ、その通りにしたのに、なぜこんなことになったのか」と、弟子たちはパニックになります。こんな時は誰でも最悪のことを想像するものです。例えば、五千人の給食の時、自分達は、人々を帰しましょうと言ってしまった、それでイエス様に愛想をつかされてしまったのではないだろうか。神の子に見捨てられた自分たちはここで死んでしまうのかもしれない。そんな思いが頭の中に渦巻きます。
福音書を書いたマタイも12弟子の一人ですから、もちろんこの時舟の上で怯えていた一人でした。その記憶を元にかなり興味深い表現をしています。「夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。」
弟子たちは湖の上の人影を見ました。水の上を歩いてやって来るとしたらこの世の者ではありません。イエス様に見放された自分たちを、亡霊がとり殺しに来たのだ、彼らは恐怖の叫び声をあげたのでしょう。
そんな弟子たちに人影は「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言葉をかけられます。聞き覚えのある声です。それでも弟子たちは水の上に立っている人影がイエス様ご本人であるという確信はまだ持てないでいました。
しかしペトロは弟子を代表するかのように、口を開きます。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」これは「あんたが亡霊でなく本当にイエス様なら、俺に水の上を歩かせてみろ」という、試すようなニュアンスではありません。むしろ「イエス様、あなたでしたか」という安堵の思いが込めれています。
ペトロはこの人影がイエス様だと信じ、自分も水の上を歩いてイエス様のお側に行きたい、という単純な望みを抱いたのです。招かれて、思い切って舟から降りてイエスの方へ進んだのです。信仰が恐れに勝利し、不要な恐怖を頭の中から追い出したのです。
ただ残念ながらこの勝利は長くは続きませんでした。ペトロは強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたのです。イエス様以外のことに気を取られた時、恐怖が再び彼を捉えてしまったのです。しかし今度はすぐそばにイエス様がおられました。ペトロは躊躇なく「主よ、助けてください」と叫び、救われたのでした。
イエス様は、一度信仰を持ったものに対して、その信仰が薄かろうが弱かろうが、助け導く方なのです。自分の力でなんとかしようとして失敗し、ピンチに陥り、イエス様の声が聞こえなくなってしまった時も、イエス様から「安心しなさい。わたしだ」と呼びかけてくださり「なぜ疑ったのか」と叱ってくださる、そして改めて共に歩んでくださるのです。
湖の出来事からおおよそ1年、弟子たちは今度こそイエス様と離れ離れになります。イエス様が十字架にかかられた後、天に帰って行かれたからです。しかし彼らは「イエス様はもう側にいない」と悲嘆にくれ何もで出来なくなった、という訳ではありません。聖霊なる神として、目には見えなくとも常に共にいてくださるイエス様を感じつつ、躓いては立ち上がることを繰り返しながら宣教していったのです。
私たちは、自分の信仰の弱さを知りつつ、主よ助けてくださいという祈りの声をあげながら、助けられる喜びと感謝を持って生きていく者となりたいのです。日々の歩みの中で、「主よ助けてください」の声を聞いてくださるイエス・キリストが共におられると信じて、先行きの分からない今の時代を乗り切って参りましょう。
遅くなりましたが、8月1日の土曜学校の様子です
あらかじめ金色のスプレーで
着色しておいたアルミ缶に
千枚通しで穴を開け
ランタンを作ります
1個目はこちらで用意した図案を使って
2個目からはオリジナルにチャレンジです
とにかく抜群の集中力!
年長クラスのMちゃん
女子率高い中で
男子だって頑張ってます
万が一のことを考えて
保険に入っておきましたが
怪我もなく
無事に終えることができました
最年少のSくん(年少クラス)
K先生に手伝ってもらいながら2個完成
ご満悦です
ちなみに最年長は小学4年生
みんなのレベルにあった工作を考えるのは
なかなか骨が折れますが
完成した時の笑顔を見ると、いつの間にか
「さて次は何を作ろうか」と
考えています(工作指導:朝比奈優子)
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