2019年1月13日、主の洗礼日礼拝(―典礼色―白―)、イザヤ書第42章1節-7節、使徒言行録第10章34節-38節、ルカによる福音書第3章15節-22節、讃美唱29(詩編第29編1節-10節)
説教骨子「ヨハネの洗礼から始まった出来事」(ルカ福音書第3章15節-22節)
今朝は、主の洗礼日の礼拝で、先週の顕現日礼拝に続いて、教会で用いられます聖壇の色は白であり、これは神の栄光を示す色であります。2019年の年の始めに、主の洗礼の記事が必ず読まれ、今年は、3年サイクルの聖書日課のC年であり、ルカ福音書の個所第3章15節から22節が与えられています。
先週は一年の初めての主日の礼拝が、顕現日と重なり、マタイ福音書第2章1節から12節が読まれました。一年の始めに、私どもは、今年も導いてくれるベツレヘムの星について思いをひそめ、今日はまた、主イエスが、私どものために受けてくださった洗礼の記事を読んで、私どもが受けている洗礼、聖霊と火における洗礼について、思いをひそめたいのであります。
今日の記事は、洗礼者ヨハネの語った言葉と、ヨハネの出来事、そして、主イエスの受けた洗礼のときの出来事が記されています。ヨハネから洗礼を受けていた人々、待ち望んでいた人々は、もしかしたら、この人こそメシアではないかとあれこれ考えていたのですが、これをヨハネは、自分はメシアではないと断言し、自分より後に来る方は、自分よりも力ある方で、自分はその人の靴の紐を解くにも値しないと言い、自分は水で洗礼を授けているが、その方は聖なる霊と火においてあなた方に洗礼を授けると答えます。そしてその方は、手に箕を持って、風にあおらせて脱穀したからは吹き飛ばし、麦は倉に納め、脱穀場を清めると預言しました。ところが、このヨハネを、ヘロデ・アンティパスは、ヘロデアのことで糾弾したので、獄に入れて悪事を更に加えたとあります。それに続けて、ルカは、主の洗礼の記事を書いているのであります。まず、先駆者ヨハネが登場し、その後に、主イエスの宣教が始まることを、ルカは強調しているのです。そして、起こったことには、民が皆洗礼を受けていたとき、主イエスも洗礼を受け、祈っておられたのであり、それに続けて、天が開け、聖霊が、鳩の肉体の形で、彼に向かって下り、そして、天から声が成るのであります。「あなたは私の子、愛する者、私はあなたを喜んでいる」と。主イエスの祈りにおいて、私どももまたその聖霊を受ける洗礼に与った、あるいは、与ろうとしている一人一人であります。私どもも、主イエスの祈られる中を、この一年、祈りつつ、私どもの受けた洗礼と共に歩めるのです。アーメン。
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