2018年12月19日水曜日

―最近読んだ本からー「子どものための説教入門(信徒のための神学講座)」          著者   加藤常昭


―最近読んだ本からー「子どものための説教入門(信徒のための神学講座)
         著者   加藤常昭
発行者 日本キリスト改革派教会
    西部中会教育委員会
発売元 聖恵授産所出版部
発行  2001417
印刷  聖恵授産所 
        (定価):1,500円)
 「子どものための説教入門」、日本の説教学の第一人者である加藤常昭先生が、日本キリスト改革派の教会学校のための講習会で語られた講演や、質疑応答などで、教会学校における子どもへの説教はいかにあるべきかを、長い牧会経験や、東京神学大学で20年にもわたって説教学を教えて来られた体験をもとに、神学的にも実践的にも、丁寧に追求された入門書であるが、むしろ、説教をする者にとっての必読の書とも言えるのではないか。
 子どもは、まだ幼いので、罪とか、十字架とか復活について語るのは適当ではないのではないかとの考え方に対して、先生は、明確に否と答えておられる。
 子どもも、死を恐れるし、罪は分かるし、大人たちと同じように、罪責や、恥ずかしさなども感じているのであり、ただ、年齢に応じて理解できるような説教あるいは、その語り口が求められねばならないと言われる。確かに幼子たちにも、福音は分かりやすく説けば、彼らは理解できるのであると、私も感じている。加藤先生は、子供たちの年齢に応じて、それにふさわしい説教準備があるのであり、第1黙想から、第2黙想へと、なるべく早めの準備に取り掛か、り、一人一人の子どもたちのために祈りながら説教を準備する必要を強調されている。そして、そもそも「教会学校」という呼び方は、いかにも学校教育を思させ、適当ではなく、むしろ「子どもの礼拝」と言うべきではないかと提唱されている。現在の日本の教会学校の不振に対して、根本的な策を取ることが急務ではないかと警鐘を鳴らしておられる。役員会、教会が一体となって教会学校教師たちとの協働に知恵を絞ることを提案されている。 子どもへの説教のポイントとして、黙想と適度な注解書などを通して、集中的に、福音を説き明かすことが大事だと言われる。そして、祈りをするなら祈りも含めて、説教の原稿を書いてみる。それによって、子供に伝わる明瞭な福音を、本番では原稿はなるべく見ないで、子どもたちを見つめながら伝えるように集中するようにと奨めておられる。この書は教会学校の教師たちの研修会での講演や質問などを通して成ったものであるが、むしろ、牧師たちにも、通用する説教で求められていることを、噛んで含めるようにして説かれた「説教論」と言えよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿