2020年11月10日火曜日

「十人のおとめ」のたとえ(日曜日のお話の要約)

聖霊降臨後第23主日礼拝(2020年11月8日)
アモス5:20  テサロニケⅠ 4:13-14  マタイ25:1-13

 本日の「10人のおとめのたとえ話」は、結婚式になぞらえて、イエス様がご自分の弟子達にお話をなさっています。当時のユダヤの結婚式は、私たちとはまるで違う方法で行われました。ある資料によると、まず式の当日、花嫁は嫁入り道具や付き添いを伴って華やかな行列で花むこの家に向かいそちらで髪型を整えました。

 ところが、花嫁が花婿の家で身支度している時、花婿は留守です。彼は親類の家に長々と留まって、そこで夕食まで食べるのです。花婿が花嫁が待っている自分の家に向かって出発するのは、通常午後11時過ぎでした。

 輝くトーチが花婿の行列を照らし、花嫁の付き添い人が花婿を待ち受けている家に向かって、ゆっくりと進んでいくのです。それは一大イベントで、町の人々は大興奮でそれを見守ったそうです。

 花婿が家に近づくと周囲の人々は「花婿が来ます、花婿が来ます」と大声で知らせます。そこで花嫁の付添人「待ち受ける乙女たち」と呼ばれる女性たちは花むこの一行が入口に入りやすいよう、そこを明るくランプとろうそくで照らします。こうして花嫁と花婿が晴れて彼の家に揃うと、新婚夫婦は素晴らしく飾られた天蓋の下に一緒に座るのです。


 主イエスは、花婿の一行を待ち受けて入口を照らす役の乙女たちの話をされたのです。乙女たち10人の内、5人は愚かで、5人は賢かったと言われました。賢い娘たちは自分の灯の他に、花婿が予想より遅くなることも考えて予備の油を用意しました。しかし愚かな娘たちは予備の油を用意しませんでした。

 ユダヤの風習に則って考えるなら、花婿の到着が遅れるのは珍しいことではありません。この夜も花婿が来るのが遅れたので、10人の娘たちはうとうと眠り始めました。夜中になり「花婿が来ます、花婿が来ます」という大声で10人の乙女たちが目を覚ました時、愚かな娘たちは、自分の灯が油不足で消えそうになっているのに気づきます。そこで、賢い娘たちに「油を少し私たちに分けてください。」と頼みました。しかし賢い娘たちは「分けてあげるには到底足りません。お店に行き、自分の分を買うように。」と勧めたのです。

 花婿が到着した時、5人の賢い娘たちは灯火を明るく掲げて入り口を照らして一行を迎え入れます。5人の乙女たちは花婿と共に披露宴会場に迎え入れられました。しかし愚かな娘たちが戻ってきた時、その家の戸は閉じられ、彼女たちはもう2度と入ることができなかったのです。

 この話を聞いて「賢いといっても意地の悪い乙女達だなあ、少しくらい油を分けてやれば良いのに」と考えてしまうと、このお話の本質を見失います。イエス様が「意地悪の勧め」をなさるはずはないのですから、こちらも素直になってこの例えの意味を受け止めましょう。

 ご自分がいずれ十字架にかかり、そののち天に戻られることを知っておられたイエス様は、弟子たちがどれほどの苦難の中で伝道していかなければならないかを知っておられました。

 いつ天の国から戻ってこられるかわからないイエス様を待ち続けることは大変です。厳しい迫害の中、時には信仰が弱まったり、油断して誘惑を受けたり、伝道しの目的を見失いそうになったりするでしょう。だからこそイエス様は、結婚式の行列をご自身の再臨の時になぞらえ、遅れて到着する花婿にご自分を例えられたのです。

 ご自分が再び地上に戻ってこられる再臨の時まで待つための備えは、他人にしてもらうのではない、一人一人が聖霊の力をいただきながら、自分の信仰の灯火が消えないように守っていかなければならない、と教えられるのです。一人一人が主イエスの再臨に備え、どれほど長く待たされようとも、いつか神の御前に立つために賢く備えをしなければならない、と教えられたのです。

 愚かな乙女については「こうなってはいけない」という架空の人たちと捉えたら良いでしょう。あなたたちはこうなってはならない、いや、私が招いた愛するあなたたちなら、こうはならないはずだ、とイエス様は言われるのです。


 ここに登場する乙女たちは、神様から大切なお役目を与えられた私たちそのものです。イエス様が再び戻ってこられる再臨の時まで、信仰の灯火を消すことなく、神様と人々との出会いの場である教会に立ち、集い続けるよう召されているのです

 自分は愚かな乙女の方に入るかもしれない、などと考えるのはよくありません。過去はどうあれ、今の自分はちゃんと聖霊から信仰の油を継ぎ足していただき、灯火が消えないよう用意している、イエス様に愛される賢いおとめであるという自覚こそが、私たちの信仰生活の継続のために、大切な事のです。

 教会は2000年の間、再臨の時を、イエス様が再び地上に来られる時を待ち望んでいます。私たち一人一人がこの世を去るのが早いのか再臨が早いのか、誰にもわかりません。それでも、だからこそ、信仰の灯火は次の世代へと引き継いでいかなくてはなりません。

 日々、一人一人が自分の信仰の灯火を整えながら、共に神様に与えらた道を歩んで参りましょう。




この白い動物、羊ではありません
アルビノの狸のりゅうくんです
教会から幼児でも歩いて行ける距離に
市立飯田動物園があります
なんと入場料タダ
今日は園児の付き添いで
牧師夫妻も動物園に行ってきました

動物園といえばフラミンゴ?😁

…ですが、本日のみんなのお目当ては
なんとゴキブリ!
マダガスカルオオゴキブリが
新しく
動物園の仲間に加わったので
見に行ったのです
この昆虫、日本の動物園では結構人気者とか

興味津々の子ども達に
飼育員さん大サービス
「誰か手に乗せて欲しい人!」
ちょっと引いてしまう子ども達を尻目に
手を挙げたのは優子先生
彼女の手のひらに乗ったゴキブリを触って
つうるつる、デコボコと
興味津々の子ども達

虫の苦手な方は
この次の写真は見ないでくださいね( ^ω^ )

これがマダガスカルオオゴキブリだ!

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